IGF-1とは

IGF-1は、日本ではまだあまり知らせていませんが、日本抗加齢医学会(アンチエイジング医学会)では非常に脚光を浴びている体内分泌物です。

IGF-1は、通称「若さホルモン」とも言われるもので、毛根で毛母細胞が活発に分裂してどんどん縦に増えていく(つまり毛髪が伸びていく)ために、欠かせない物質です。
IGF-1の量が減ると、自然に毛母細胞の分裂能力も低下し、毛髪の成長期は早期に終了して毛髪は抜けていきます。

このIGF-1は、思春期を過ぎると自然に減りはじめ、50歳を過ぎるとほとんど分泌されませんが、名古屋市立大学大学院の研究により、カプサイシン(唐辛子)とイソフラボン(大豆)の同時摂取によって増やせる事が分かりました。
同大学院の研究では、カプサイシンとイソフラボンの他、露地栽培アガリクス(キノコの一種)もIGF-1を増やす事をつきとめています。

◆以下引用◆
「男性型脱毛症25名、全頭脱毛症が5名、円形脱毛症が1名の合計31名に、カプサイシンとイソフラボンを摂取してもらい、育毛効果を調べたのです。・・・飲み始めて5ヵ月が経過したころ、被験者のみなさんの血中IGF-1濃度を調べてみると、上昇していました。そして、31名のうちの20名に明らかな育毛効果が認められました(有効率64.5%)。」
引用元:血液学の研究グループが偶然見つけた髪を再び生やす新理論(現代書林)

◆以下引用◆
「マウスを使った実験を行ったところ、KA21(※)を食べさせたマウスの血中のIGF-1濃度、海馬のIGF-1濃度、および海馬のCGRP濃度は、食べさせていないマウスに比べ、明らかに増えていることがお分かりいただけると思います。」
※KA21=ブラジル産露地栽培アガリクス
引用元:がん補完代替医療とアガリクス(幻冬舎)

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IGF-1を増やすことで、髪のボリューム回復や、肌のハリやたるみの改善など、見た目のアンチエイジングが可能なだけでなく、生活習慣病予防や認知症予防、不定愁訴の改善といった健康管理にも有効だと言われています。

しかし、IGF-1は体内にためて置く事ができないので、食生活を工夫したり、サプリメントを使用するなど、毎日の生活で増やす習慣をつける事が大切です。

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